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以前建てた
「香澄、早く帰って来いよ」が気付いたら埋もれていたので…ちゃんとSSを完結する為にbbsに戻って来ました。最初は前スレと同じ内容です。
絶対に完結まで書き切ると約束します。
そして、このssがbbsで書く最後のssになるので、少しでも沢山の方の目に届ければ有難い限りです。注意事項としましては、このssの話は暗いです。
人が亡くなります。明るいssを見たい方、キャラが曇っている姿が嫌いな方はこのssを読まない事をお勧め致します。
グロエロは無いのでその辺りはご心配無く。それでも問題無い方は、お楽しみ頂けると思います。
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「なあ…これは…絶対にあり得ないもしもの話なんだけど…」
「もし…香澄が真っ先におたえじゃなくて私の元に向かって来たら…。」
「もっと今よりも違う未来があったんじゃないかな…って時々思うんだ。」これはありもしない少女の幻想。
叶いもしない夢の続き。
例え意味は無くとも、希望なんて無くとも、それでもこの話の少女は
一つ一つ大人への階段を登っていく。その歩みを止める権限のある者がこの世界のどこにいるだろうか。
輝かしき少女達の揺るぎない友情を誰が批判する事が出来るだろうか。
だが、それを踏まえた上でもう一度だけ語らねばなるまい。
これはありもしない少女の「幻想」であると。返信を閉じる -
「私…みんなに伝えなくちゃいけない事があるの…。」
練習後、何故かずっと静かだった香澄がいきなり口を開き出した。
「香澄…今日の練習も上手く演奏出来て無かったし、やっぱり何か悩んでるの?」
「おいおたえ…そんなはっきり言う事は無いだろ…。どうしたんだ香澄…?」
「うん…伝えたい事があって。」
今なら分かる…この時の香澄は私の記憶では見た事のない暗い顔をしていた。
まるで「余命を宣告された病人」のような。
私は嫌な予感がした。
だって…きっとそれを聞いたら、今の「私」の幸せが壊れてしまう気がしたから。
私にとってはみんなで一緒にいる今が人生の最高で、それを少しでも下げたくなかったんだ。
だから私は香澄の言おうとした事を遮った。
「香澄…そんな事よりも喉乾いてないか?乾いたならお茶入れるぞ?」
(香澄の伝えようとした事を遮ってしまった…。これで良かったのか…?)
この時が後に私の人生で一番「後悔」して戻りたいと思った瞬間になる。
「……。」
香澄はきっと私の考えを察して、その後はもう何も言わなくなった…。
「そっか…ごめんね、有咲。」
そう言った香澄はとても悲しそうな、いつもとは違う笑顔を浮かべていた。
「お…おう。」
「香澄、今幸せだよな?」
「ああ…この他でもない今が幸せなんだよな…この瞬間がずっとこのまま永遠に続けば良いのになぁ…。」
そんな甘い考えはほんの数十秒のうちに簡単に壊される事になった。
「……。」
香澄が最後に何か言った気がする。
でも何を言っていたのか最後まで分からなかった。本当に最後まで。死ぬまで分からなかった。
「香澄…!?」
「香澄ちゃん…!急にCiRCLEから飛び出してどこに向かうつもりなの…?」
「香澄…急にどうしたんだろう…?」
「香澄、何か辛い事でもあったのか…?でも、今日はみんなでいつも通り練習していただけで…。」
(いや…待てよ?)
香澄は今日、練習に余り身が入って無かったな…。私の勘違いでは無く、おたえにもその事を指摘されていた…。
香澄に限ってそんな事があり得るのか?
香澄はもしかして、とても辛くて苦しんでいる秘密があって、それを私達に相談をしようとしていたんじゃないのか?
それなのに私の余計な考えに気を遣って、一人で背負う事にしたのだとしたら?
(まさか…まさか!?)
まさか私は今取り返しのつかない事を…香澄に言ってしまったのか…?
「香澄が何を伝えたかったのかを聞かないといけないな…!」
「有咲…?どこに行くの!?」
「香澄を追いかける!」
今香澄を追わないと一生後悔する気がする。絶対に話し合えば分かるはずなんだ…!
「だから待っていてくれよ…香澄!」
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「だから待っていてくれよ…香澄!」
…ここから先は記憶が曖昧だ。
違う、正確に言うと思い出したくないから記憶が曖昧だという嘘をついている。
本当ははっきり覚えている。あの時、あの場所で何があったのか。
話したくない。 思い出したくない。
でも忘れられない。
ああ、その事実を口に出すだけで恐ろしい。
でも、伝えるよ。
香澄が死んだ。
これは「夢」じゃない。
これは確実に現実だ。
何故いきなり香澄が死んだか?
あの後、通路を飛び出した所に車が信号を無視して轢かれたんだよ。
その時、私は何をしていたかって?
「私はただ目の前で香澄が轢かれているのを見ていたんだ。」
「そしてその後その場から逃げた。」
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それは突然の事だった。
香澄が目の前で車に轢かれたのだ。
私達は香澄が結局何を伝えようとしていたのかを聞く事が出来ないまま、ただ目の前で香澄が車に轢かれたのを見ていた。
香澄が轢かれてる。
最初はその事実が理解出来なかったが、時が経てば経つほどに自分の顔が真っ青になっていくのを不思議と感じる事が出来た。
「か…かす…かすみ…?ひかれ…て…かすみひかれて…お…おぇ…うおぇ…おぇぇ…」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「有咲!?どこに行くの!?」
(香澄が…轢かれた…?そんな訳がない…!何かの間違いだ…嫌だ…そんな状態の香澄なんて見たくない…!)
(だって香澄は私が見えていなかったはずだ…だから香澄が私を恨むはずは無い…。それに運転手が救急車を呼べばきっと助かるだろう…!だから私は悪くない…!)
「有咲…待ってよ…!」
(私は何で逃げてるんだ!?私は香澄が傷つく姿が見たくなくて、でもここで逃げるような人は友達なんかじゃないのかもしれない、そんな事言われても私だって一応心配だってしてるし、逃げるわけじゃないから違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!私は逃げたんじゃない!)
「……。」
香澄は死んだ。
私が逃げずに救急車を呼べば香澄は助かったかもしれないんだと沙綾は言った。
つまり、私のせいで香澄は死んだらしい。
わたしのせいでかすみがしんだ
ごめんなさい
ごめんなさい
ほんとうにごめんなさい
わたしなんかがいきててごめんなさい
わたしがくるまにひかれたらよかったのに
なんでわたしいきてるんだろう?
かすみとかわりたい
わたしがしねばよかった
心に猛烈な後悔と絶望だけが残った。返信を閉じる -
幸せという物は厄介な事に失ってから初めて気付くものである。
この言葉が今なら痛い程に分かる。
そしてその幸せを壊したのは誰でも無い自分だ…自業自得なんだ…。
もしもあの瞬間に戻る事が出来るなら、香澄が最後に伝えようとした事を聞きたい。
あの香澄の言葉を聞くためなら私はどんな事だってすると誓える。
そう…戻る事が出来るのなら何だってする。
だから…戻りたい、戻って香澄を助けたいんだ。
「……。」
「少し…少しだけ、外の空気でも吸いに行くとするかな。」
もうあっという間に11月。
気付いたらもう今年も終わろうとしている。
外も冬らしくかなり寒くなってきた。
冬…冬と言えばクリスマスか。
今年はクリスマスライブをCiRCLEでしようってポピパのみんなで話してたな。
クリスマスライブか…。
そういえばクリスマスライブをしたいと言い始めたのは誰だったかな…。
「ねえ!今年のクリスマスはCiRCLEでライブしようよ!クリスマスライブ!」
「うん!それってめっちゃ素敵なアイデアだと思う!香澄ちゃん!」
「クリスマス…雪…もちもち…つまりクリスマスはオッちゃん!?」
「ごめん、おたえ…何を言ってるのか良く分からない。」
「それより有咲はクリスマスの日って予定空いてる?」
「わ…!分からないぞ?私、見ての通り忙しいからな。」
「そうなの?」
「そっか…じゃあ、今年はクリスマスライブ…出来ないのかな。」
「なっ…。」
ほんの冗談のつもりだった。けど香澄があまりにも悲しそうな顔をするので思わず。
「ああ…クリスマスライブの準備とかで…忙しくなるからな…。」
「……!有咲!」
「香澄…?」
どうして香澄はそこまで嬉しそうな顔をするんだろう…?
クリスマスライブは良い思い出にはなるだろうが、ライブはいつだって出来るのに…。
「私…楽しみにしてるから!クリスマスライブ、絶対に成功させようね!」
ああ…
「約束だよ!有咲!」
約束…したんだったな。
それなのに…私は…。
「これからもずーっと一緒だよ!有咲!」
私は…もう…香澄とは会う事は無い…。
香澄…香澄がいなくなったこの数週間で、随分と肌寒くなったんだ…。
みんなこの数週間で一気に厚着になってさ、ああ…今年も冬が来たんだなって思うよ。
冬ってやっぱり寒いよな。
私…どうしてか分からないけど今年の冬は経験した事が無い程に寒いんだ。
どれだけ厚着をしても、どれだけあったかい飲み物を飲んでも、どれだけ暖房を付けても。
きっとそれは…心が冷えてしまっているからなんだろうな…。
とっても…冷たいんだ。
ふふ…雨まで降ってきた。
これは…すぐに止みそうにないな…。
寒い…香澄…私、もう寒くてどうにかなってしまいそうだよ。
今年の冬は本当に寒いな。返信を閉じる -
何故かいつも外に出るとここを通ってしまう。
香澄が亡くなった場所。
……私が逃げた場所。
今更ここに来たって何も変わらないのに。
今じゃなくてあの時にここにいたら香澄は死ななかったのに。
後悔してももう遅い。
赤信号になり、車が通る。
ああ…香澄、もし私も車に轢かれたら香澄にまた会えるのかな。
もう、疲れたんだ。死んで香澄に会えるなら喜んで命を投げ出そう。
目の前に大きなトラックが走る。
あれなら…きっと即死だろう。
香澄…やっと会えるよ。
もし死んで向こうに行ったら香澄に一番最初に何を話せば良いかな…。
ん…?いや…待てよ。私は、香澄と同じ場所に行けるのだろうか?
こんな罪と罰だらけの女と太陽のような少女である香澄が死後同じ場所に行けるのだろうか?
それはつまり…?
ああ…ああ…!もしかして死んでも香澄に会えないんじゃないのか…?
そんな…。じゃあ私はどうすれば…?
「……。」
「…安心して、有咲。私が背中を押してあげるから…!」
「な…」
まずい…トラックに…轢かれる!?
香澄に会えないのに、死んで何の意味が。
嫌だ。嫌だよ。何で…死にたくないよ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
??「…有咲、大丈夫だよ。」
この声は?
不思議と聞いていると安心する…。
??「…絶対にポピパは誰一人欠けさせたりしないから!」
私に手を差し伸ばしてくれた貴方は誰?
「よくも邪魔を…」
「え…?」
「あ…ああ…な…なんで…!」
沙綾…一体どうしたんだ。
まるで「死人」でも見たような顔をして。
そうだ…お礼を言わないと。
「助けてくれてありがとう。」
??「うん。また会えたね。」
「また会えた…?」
「お…おま…えは。」
声が震える。
「え…あ…嘘だ…?まさか、そんなはず…ない…そんなのあり得ない…。」
心臓の鼓動がどんどん波打つ様に早くなっていくのが分かる…。
だって…そこにいるのは。
その顔を知っている。
その髪を知っている。
その声を知っている。
その服を知っている。
そこにいるのは…。
「香澄…なのか…?」
??「……」
??「うん…有咲、私。」
「帰って来たよ!」
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「……!?」
「私帰って来たよ!もう一回、みんなに五人に会うために!」
「ど…どういう事?」
「……沙綾。」
「嘘だ…そんなの…。それじゃ私の今までして来た事の意味は!?私があれだけ辛くて苦しい思いをしたのは無駄だったって!?そんなの認められる訳が無い…!」
「沙綾…!私帰って来たよ!」
「……ッ!触らないでよ…!」
「えっ…。」
「認めない…。私はあなたが香澄なんて絶対に認めない。人は一度死んだら甦らない…。確かにあの日香澄は死んだの…!」
「……。」
「そうでしょ…?有咲…!私達は確かに香澄が轢かれる所を見たのに…。」
そうだな…。あれは思い出したくないが、確かに今もはっきりと覚えている。
それでも…それでも、もしかしたら…。
「もしかしたら…今までの事は全部夢だったのかもしれない…。」
「……。」
「…今香澄は目の前にいる。なら、きっと今までのは夢だったんだよ…。」
「…いい加減にしてよ。」
「あの地獄の日々が…そんな都合良く、夢なわけないでしょ…!?」
「あんなに長い悪夢が…地獄が…あるわけがないよ…。」
ああ…そうだ。何度も…本当に何度も夢であって欲しいと思った。
そしてこれが現実である事も嫌になる程分かっている。…私だけではなく沙綾も。
なら…今この目の前の状況は何だ?
香澄は車に轢かれて死んだ。事実だ。
今目の前に香澄がいる。これもまた事実だ。
分からない…。私には…今のこの状態が一切分からないよ。
「……。」
「ごめん…。」
そうだよな。あれだけ苦しくて辛い思いをした。あれを夢で片付けられる訳が無い。
「有咲…許せない。あの時香澄が轢かれた時に逃げて…だから私は有咲に罪を裁かせて楽にさせてあげようと思ってた。」
「有咲が一生自分の罪を忘れない優しい性格な事ぐらい知ってたから…。」
「でも、さっき有咲は今まで起こった事を夢だと言ったよね。」
「今までの責任や葛藤を全部夢として無かった事にしようとした。」
「私はもう…許せない。」
「私はもう有咲に何もしない。有咲は一生これからも苦しみ続けたら良い。」
「……!」
私はまたやってしまった…?
また香澄の時のように…終わった後でずっと後悔するのは嫌なんだ…!
何でも良い…。
何か言え…!
それに、このままじゃもう沙綾にも二度と会えない気がするんだ…!
「待ってくれ…沙綾…!」
「……。」
「私は…ポピパを、…Poppin’Partyを必ず再結成させる。」
「……!」
「そんなの、出来る訳…無い…!」
「今あの二人がどういう状況か有咲も良く分かってるでしょ!?」
「おたえも、りみりんも、連れて、香澄と、私と、沙綾で…「5人で」もう一度CiRCLEでライブをするんだ。」
「そんなの…無理だよ。」
「…私は本気だ。」
「沙綾…私はもう名誉とか、信頼とかそういうのは一切要らない。ポピパのみんながもう一度揃えばそれで良い。」
「その為だったら、私は香澄に嫌われても構わないと思っている。」
「……?」
「これが…私の覚悟だ…。」
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「香澄…聞いてくれ。」
「……!」
「香澄…お前は沙綾の言った通り確かに轢かれて死んだんだ…。」
「それは覚えてる。車に轢かれて自分が死んだ事も分かる。」
「ああ…そうだな。今死んだはずの香澄が何故私達の目の前にいるのか、私には全く分からないけど。」
「でも…私は香澄に伝えないといけない事があるんだ。」
「何…?」
「私は…香澄を見殺しにした。」
「え…?」
「は…?」
「何で…それを…香澄に言うの?」
沙綾には有咲が何故自分の汚点をわざわざ話しているのか理解出来なかった。
有咲がずっと黙っていれば、香澄は有咲のした事を何も知らなかったはずだ。
あの日、有咲が逃げた事も。
そんな事を言ったら香澄に嫌われてしまうのではないのか?と考えたからである。
「見殺し…?」
「ああ…あの日香澄は目の前で轢かれた。私はそれを見ていた。」
「私はそれから逃げた。」
「目の前で苦しむ香澄の姿が怖くて、これ以上見たくなくて逃げた。」
「もし…私があの時逃げずに救急車を呼べば、香澄は助かったそうだ。」
「え…?」
(それは違う…。誰だって目の前で人が轢かれて冷静な判断が出来るはずがない。それが友人ならば尚更。)
(それに私もあの日有咲と同じく香澄が轢かれる姿を見ている。)
(私も呼ばなかった。救急車を。)
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「香澄が…轢かれた…!?」
「香澄…轢かれて…うわああああああああああああああああああ!」
「有咲!?どこに行くの!?」
「うわあああああああああああ!」
「有咲…待ってよ…!」
「…大丈夫。私が…救急車を…呼べば大丈夫だから…!」
「はあ…はあ…う…呼ばなきゃ…。救急車を呼ばなきゃ…!」
「さあや…たす…けて…よ。」
「うっ…。」
(全身に力が入らない…駄目…頭も回らない。私はどうすればいいの!?私は…私は…私は…私は…私は…私はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁ!)
「ああ…か…すみ…。」
「……。」
私は倒れた。パニックになった。そのせいで呼吸が出来なかった。救急車を呼べなかった。
私はこんな汚点誰にも話せない。
話せる訳が無い。話したら一生の恥だ。
友達が傷ついてる目の前で、助けを求めているのに自分が倒れるなんて、当然まだ誰にも話していない…。
しかも…有咲に全部の責任を押し付けた。
香澄が死んだのはあの時お前が逃げたからだと。どちらも悪いと言うのに。
全部有咲に押し付けた。
こんな最低な事話せる訳が無い…。
だって、そんな事言ったら皆に嫌われる…!そんなの…怖い…。
でも、有咲は今それを恐れずに話してる。
有咲は…私なんかより…何倍も…。
今の有咲なら…本当にポピパを再結成できるかもしれない。
でも、きっとその再結成するポピパに…私はいないだろうけど。返信を閉じる -
「有咲は…どうしてその時、私から逃げたのか教えて?」
「怖かったんだ…香澄が辛い顔がするのを見るのが…。ポピパで…5人でいるのが私の最高の幸せだったから…!」
「そっか…。うん…!それじゃあ…仕方ないよね…。」
「有咲は悪くないよ…。」
「ありがとう…ありがとう。香澄。…そしてごめんな…香澄…!」
「うん…うん…。大丈夫だから…!私、今有咲と二人で一緒にいれてとっても幸せだから…!」
「沙綾も…!あれ…沙綾?」
「さーや…?うーん…いつの間に…帰っちゃったんだろう?」
「良かったね。有咲。」
「有咲はしっかり香澄に自分の罪を告白した。だから、許してくれた。」
「私は…そんな事出来ない臆病者。」
「だから、私は良いの…。私なんかと違って香澄と有咲なら、すっかり変わってしまったおたえとりみの心を溶かして元に戻すことが出来るかもしれない。」
「だから…私には、私なりに出来る事をしよう…。」
「二人なら出来るよ。その時はポピパのライブ…私も見に行って良いかな…?」
「……」
「……」
「…必ずポピパを再結成させる!5人でライブをするんだ!」
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応援してます!お帰りなさい!
ビビりながらまた前のもしっかりと読み返してみます。
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当時見れていなかったのですが凄く面白いです…
続きを楽しみにしています!返信を閉じる -
「ねえ、有咲?おたえとりみりんは今どこで何してるの?」
「…口で説明すると難しいな。直接見た方がきっと早いと思う。」
「そっか!じゃあ今からりみりんとおたえの家に行こうよ!」
「今からか…!?しかもいきなり連絡も無しだぞ…?」
「うん!だって私早くあの二人に会いたいもん!それに連絡しない方がサプライズになって驚くよ!」
「……。」
(香澄に会う事であの二人にも変化が訪れるかもしれない。私と沙綾みたいに。)
(それに…「いざとなったら」…私が何とかして香澄を守れば良いか。)
「…そうだな。じゃあ、あの二人に会いに行くとするか。」
「ここからだと近いのはおたえの…」
??「有咲先輩?」
「……!」
(この声は…!?ん…待てよ?それよりも何か問題が…。)
(まずい…!香澄が見られたら間違いなく騒ぎになる…。香澄を隠さなきゃいけないなんて、そんな当たり前の事が何で今まで気づかなかったんだ…!?)
(そして、この声の主は…。)
「七深ちゃん…?こうやって会うのは随分久しぶりかな。」
「有咲先輩も元気そうで良かったです。それよりも…。」
(……!見られてる?)
「有咲先輩、後ろ…背中に幽霊が取り憑いてますよ?」
「…えっ?」
「幽霊!?いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!うるせえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!お前の事だろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!私死んでな…あ…死んでた…。」
「え…?えっと…ははは…。」
「そんなに驚いて心配そうな顔しなくても、冗談ですよ〜。」
「え?ほんと?良かったぁ…。」
「だろうな…。ていうかそれくらい少し考えたら分かるだろ…。」
「ん…?」
(待てよ…。もしかして…七深ちゃんは香澄の事が…?)
「有咲先輩は今日は何のご予定でおでかけしてるんですか?」
「りみりんに会いに行くんだよ!」
「……。」
「……?」
「あ、ああ…実は丁度今からりみに会いに行こうと思って。」
(今…七深ちゃんは香澄の事が見えてなかったし、声も聞こえてなかったよな?一体どういう事だ?)
(沙綾と私は間違えなく香澄の事が見えている。七深ちゃんは見えなかった。)
「…それじゃあ私はこれで。帰ってシロちゃんの為に絵を描かないと。」
「シロちゃん…?」
「……ッ!」
(シロちゃん…?ましろちゃん…!ましろちゃん…。どうしてだろう。凄く頭に違和感があるような…。)
(この違和感の正体は多分、有咲が話した事故の話だ。)
(何度考えても、何度思い出そうとしても、あの日の事…有咲が言った事故の話に違和感がある。具体的に言うと「本当は少し違う気がする。」)
(私の記憶では、はっきりと思い出せないけど…これだけは言える。あの日「確実にもう一人いた。」)
(私と有咲と沙綾と、あの一人いたんだけど…それが誰なのか思い出せない。)
(まさか有咲…あの日の事故の事で私にまだ隠してる事がある?)
(どうして…?決して有咲を疑ってる訳では無いのに…本当に信じたいのに…!)
(私は、このまま有咲を信じてついて行って大丈夫なのだろうか…。)
「うん…またね。七深ちゃん。」
(この違い…一体何なんだろうな?そして、どうして私と沙綾だけが香澄が見えるんだ?おたえとりみにも香澄が見えるのか?)
「まあ…今はわざわざそんな事を考えても仕方ないよな。」
「…行こ!りみりんの所に。」
「お、おお…。」
香澄、少し調子がおかしい気がする…。
まあ良いか。返信を閉じる -
「驚いた…。まさか、おたえが家に帰って来てないなんてな…。」
「それに…この置き手紙…。」
ご主人様の命令でハナさんは拐わせて頂きます!
ご両親にはご迷惑をお掛けしますが、何卒宜しくお願い致します…。
「拐わせて頂きますって…。」
「まあ…おたえの親が大丈夫だって言ってたから、多分大丈夫じゃないか…?」
「それにしても、結局ここまで来たのに無駄足だったな。」
「おたえはいなかったんだし、今日はそろそろ日も暮れるし…どうする?」
「うーん、仕方ないけど…今日はここまでにしようか。」
「有咲!」
「ん?」
「有咲が良かったら、また明日も付き合ってもらって良いかな?」
「ああ…勿論。」
「じゃあまた明日な…香澄。」
「うん!バイバイ有咲!」
「……。」
「バイバイ…か。」
「ははは…そういう意味じゃないのは分かってるけど、やっぱりキツイなぁ…。」
「明日も…ちゃんと今日と同じように香澄に会えるよな?」
「ああ…怖いな…。」
「…さっさと帰って寝るか。」
(帰るって言っても、私はどこに帰れば良いんだろう。)
(家に帰っても、きっと誰も私の事を気付いてくれないだろうし。)
(まず、私の荷物がまだ家に残ってるのかどうかも分からない…。)
(それに、私が死んでから数週間は経っているらしいし…。)
(とっくに家族のみんなは私の死から立ち直ってるかな…。)
(家に帰っても誰も反応してくれないなんて、家に帰れないより辛い…。)
(なんか…家に帰りたくないな…。)
(一人は寂しいなぁ…。)
「そうだ!」
「ん?」
「ねえ有咲!今日…何なら当分の間は有咲の家に泊まっても良いかな?」
「え…?急にどうしたんだ香澄?」
「それは…その…お願い!有咲!」
「なんか誤魔化された気がするけど…まあ良いか。香澄にもそれなりに事情があるんだろ。そのかわり…。」
「かわり…?」
「うちに泊まるならちゃんとうちのルールに従うんだぞ。」
「分かった!勿論だよ!じゃあ早く有咲の家に帰ろう!」
「まったく…まあ元気になったならそれで良いか…。」
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保守
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「有咲の蔵に来るのは久しぶりだなぁ…。前は毎日行ってたのに…。」
「前の頻度がおかしいだけだろ…。」
「…そう言えば、私生き返ってから何も食べてないかも…。お腹空いたな…。」
「…私の食べ物はあげないぞ。」
「おねがい…有咲!」
「これは私の分だ!」
「でも私、ご飯食べないと餓死しちゃうかもしれないよ…。」
「はぁ…仕方ないな。」
「いっぱい食べたら、思った以上にお腹いっぱいになっちゃった…。」
「ごめん、有咲。私どうしても眠いから今日はもう寝てもいいかな?」
「仕方ないな…。今日は初日だからそれぐらい許してやるよ。」
「ごめんね…。ありがとう。」
「さて…洗い物も終わったし。」
「zzz…」
「私ももう寝るか…。」
「今夜も良い夢が見れそうだ。」
■■■「……。」
■■■「……。」
……。
■■■「…き…。」
……?
■■■「……て。」
……!
■■■「起gw…czaf夢w@r9…!」
はぁ…。
私なんて放っておけば良いのに…わざわざ何をしに来たの?
■■■「…3lxxy=夢to覚jxp.q/i来jdq…。」
うるさい…。
■■■「……!?」
だったら何だって言うんだ?
■■■「違4…!今3lxxyt@e.所f現実d@7ue…。cbfqq@k夢uyw@r…!」
私は今間違いなく幸せなんだ。
■■■ちゃんは知らないかもしれないけど…
私はね…今の幸せが崩されるのが本当に大っ嫌いなんだよ…。
だから人の「夢」に入って来ないでくれ…。
「ましろちゃん 。」
「……。」
「必ず有咲さん…あなたを■■■■■■■■■■■。」
「それが「香澄さん」が望んだ最後の意思ですから…。」
…余計な時間を過ごしてしまった。
早く寝たいのに…。
でもようやく眠れる…。
今夜も良い夢が見れそうだ。返信を閉じる -
ほ
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し
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絶対に完結まで書き切ってくれ…
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保持
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保守します
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保守
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保守します!!
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保守
応援してます返信を閉じる -
保守します!
楽しみにしてます返信を閉じる -
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保持!
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保守!!!
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また書きたくなったらスレ立てればいいだけだし
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保守しときます
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トピック「【SS】有咲「香澄、帰って来てよ」」には新しい返信をつけることはできません。