アル、いいかい、よく聞いてくれ。
この包みの中には、私の証言を収めたテープや証拠の品が入っている。
このバンドが、核ミサイルの標的になったわけを知る限りしゃべった。
もし私が死んだら、これを警察に届けてくれ。
大人が本当だと信じてくれたら、このバンドは救われると思う。
私が直接警察に自首しようとも思ったんだが、何て言うか、そうするのは逃げるみたいに思えて、ここで戦うのを止めると自分が自分でなくなるような…
時代が憎いとか、他のバンドたちの敵を討ちたいとか言うんじゃないんだ。
うまく言えないけど、あいつと…ランダムと戦ってみたくなったんだ。
私がDJだからなのか、理由は自分でもよくわからない。
アル、私は多分死ぬだろうが、そのことで、花女の生徒やランダムのギターを恨んだりしないでくれ。
彼女らだって、私と同じで自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだ。
無理かもしれないけど、他人を恨んだり自分のことを責めたりしないでくれ。
これは私の最後の頼みだ。
もし運良く生きのびて対バンが終わったらさ、必ずこの街に帰ってくるよ。会いに来る。約束だ。
これでお別れだ。
じゃあな、アル。元気で暮らせよ。
紡木によろしくな。