誰も口を開かなくなったのを確認してから
マリモが、殺し合いの詳細なルール説明を開始した。
その内容を全部理解できるほど冷静な生徒は一人もいなかったが、
その一方で、これは話を聞いておかないとまずいんじゃないか、という空気も部屋全体に行き渡っていた。
マリモの説明をまとめると、以下の内容であった。
・今みんながいる場所は、誰も助けに来ない、外界から隔絶されたド田舎である。
・ここは、廃校になった小学校である。廃校を再利用して、拉致した全員をまとめる場所として使っている。
・これから、一人ずつ名前を呼ばれて、この廃校から出ていってもらう。
・外は田舎だから、アウトドアでサバイバル的な環境が待っている。
・出ていく際に大きなデイパックを渡されて、その中にはマシンガンも含めた、殺傷能力のある武器が、完全ランダムで、一人につき一つずつ入っている。
・逃げようとしても、皆の首に取り付けられている首輪が、GPSで場所を把握しているから、無駄である。(そこで初めて、大半のメンバーが、首輪をはめられていることに気がついた)
・首輪からは、高圧電流を流せるようになっているので、何か不穏な動きがあれば、いつでも実験運営本部が各メンバーの命を奪える。
・首輪のGPSにより、一定時間ごとに立入禁止エリアを追加していく予定。 そのエリアに足を踏み入れたら、即座に高圧電流が流れて死んでしまう。
・当然、この廃校を襲おうとしないように、全員が出発したらすぐに、このあたりは立入禁止エリアとして指定される。
・実験場全体の地図を渡すので、そこに記載されているエリアより外に出ても、当然脱走と見なされて死刑となる。
「うんうん、みんな大人しく説明を聞いてくれていい子だねー」
「改めて、なにか質問はあるかな?」
「え、えーっと、じ、GPSってなんですか……?」
「あー、北沢さんはそういうレベルなのね……」
「身体能力が高いから、優勝候補として結構オッズ低めだったのに……、あ、これはこっちだけの話ね」
「えーっと、簡単に言うと、みんなの居場所がよく分かる仕組みが、私たちのパソコンには入ってるよ―、ってことよ」
「な、なんかそれこわい……」
「まあまあ。 他に質問ある人いるかなー?」
「あ! み、ミッシェルとホンモノのまりなさんはどこにいるんですか……?」