最初は練習中のシロちゃんの一言だった
「最近、なんだか、演奏の音、変わったのかな?」
「あっ!シロの言いたい事なんとなくわかる、音がわかりやすいというか…」
「うん、なんだかリズムが取りやすくなったのかな?」
「そうね、私の感じたことを言うとしたら、ベースとドラムね」
「えっ?」
「私達〜?」
「えぇ、ここ数日でベースとドラムの息が凄く合っている気がするわ、だからリズムの安定が増したのよ」
「るいさんが…褒めてくれた?」
「別に褒めたつもりはないわ、客観的事実を述べただけよ」
「いいじゃん、いいじゃん〜次のイベントこの調子でいけば…」
「うん、きっといい演奏ができるね」
皆が盛り上がっている、
視線を感じ振り返ればつーちゃんが、嬉しそうな眼差しでこちらを見ていた、
もちろん私も嬉しい、
(やったね)
言葉にはせず唇だけの会話、それでも大きく頷くつーちゃんが本当に可愛かった
付き合ったあの日から、つーちゃんといる時間が増えた、
だからかもしれないけど、つーちゃんとの息の合わせ方が前よりわかった気がする
えっ?意識的に息を合わせた演奏が普通にできるものかって?
えっと…とにかく、以前よりお互いのことがわかってきたのは間違いじゃないかなー
練習終わりに二人になる約束があるから、そこでつーちゃんはきっと、るいるいが褒めてくれた事を第一に話しかけてくるはず
「ねぇ、ななみちゃん!今日るいさんからお褒めの言葉聞けたね♪」
「そうだね〜自分達でも息が合ってきたってのはビックリしたけどね〜」
ほら、当たった、これからは二葉つくしマスターとでも名乗っちゃおうかなと思っちゃったり
「そこでね、ちょっと考えてたんだ」
「ななみちゃんともっと息を合わせて仲良くなれる方法を、」
「おっ、なにかいい案あるの〜?」
新たなデートのお誘いかな?
広町はつーちゃんが探してくれた所ならどこでも付き合いますよー
「あのね、ななみちゃは…キス…したことある…?」
「!?」
全く予想をしていなかった提案に普通に驚いちゃった
どうやら、二葉つくしマスターにはまだ早かったみたい