【SS】おたえ「新しいゲームを考えたよ」 1 名前:匿名スタッフさん 2020/07/09 19:37:10.95 ID:hY2ZhY2R 「私は千聖先輩に強い」 「千聖先輩は有咲に強い」 「そして有咲は私に強い」 「この『三すくみ』を利用した、まったく新しいゲーム。 対峙した二人が、三人のうち誰か一人の名前を『手』としてコールし合うの。 名前は『花咲川三角関係』。どう?」 「…………」 「単純なルールだけど、極めて高度な心理戦の要素が含まれている」 「…………」 「道具は何もいらないのもポイント高い」 「…………」 「『三角関係』という言葉が乙女心を震わせる」 「それは無い」 「千聖先輩も出ている、パスパレのネット番組でやるゲームに採用して欲しくて考えたよ」 「え~千聖先輩、いいな~」 「おたえよ」 「どうしたの?改まって」 「私たちほど、お前の奇行に付き合ってきたヤツはいないな?」 「うん。だから、みんなのこと大好きだよ」 「ぐすっ…友達だもん。そんなの、当然のことだよぉ…」 「友情を確認して涙ぐむようなイイ話してるかな…」 「してねー!そんな私だから、お前の提案について率直な意見を言わせてくれ」 「いいよ」 「心底くだらねえ!!」 「バッサリだ」 「だいたい、元のアイディアからしてパクリじゃねーか!」 「えっ…こんな神ゲーが前からあったと言うの?」キョトン 「前からどころじゃねー! 昔っからあるだろ!」 「昔ってどれくらい前? 昭和くらい?」 「うっ…そこまでは詳しくねーが、とにかく私らが生まれた頃にはとっくにあったんだよ!」 「おたえちゃん、これだよ」 (ルール説明中……) 「紙なんて石の重みで破れちゃわない?」 「私もそう思うけど、そういうルールだからね…」 「これなら絶対『花咲川三角関係』の方が面白い。やればわかるよ」 「わ~っ、やろう! やろう!」 「待って、最初の相手には有咲を指名するよ」 「やるわけねー! ……そもそも、そのゲームには致命的な欠陥があるだろ」 「行くよ~、せ~のっ」 「聞けよ!」 返信を閉じる 2 名前:匿名スタッフさん 2020/07/09 20:10:48.50 ID:hY2ZhY2R 「花咲川~……ぴょん!」 「待て、待て待て待て!」 「何なの? 記念すべき最初の試合にケチがついちゃったよ」 「掛け声のゴロが悪い! リズムが取れねー! ぴょんって何だよ!?」 「え…、そこから…? 花咲川は私たちが通っている学校の名前で…」 「んなこたぁわかってる! 三拍子! 声に出しやすいのは三拍子! じゃん・けん・ぽん! ちっ・けっ・た! いん・じゃん・ほい! な!?」 「でも、『花咲川』を三つに切るとしたら『花・咲・川』しか無いよね」 「それについては私からアイディアがあるよ。『ポッ・ピン・ポン!』はどう?」 「あ、可愛いかも」 「う~ん…惜しいけど、不採用」 「え~、どうして?」 「その掛け声だと千聖先輩要素が無い。仲間外れはダメ」 「入れてもらいたいなんてあの人、微塵も思わないだろうけどな」 「わかった! ポピパの『ポ』!ポピパの『ピ』、そしてパスパレの『パ』を取って… 『ポ・ピ・パ』! どう?」 「……天才なの?」 「えへへ~、それほどでも~」 「ゲームの登場人物はポピパが二人、パスパレが一人。権利配分の上でも完璧…」 「千聖先輩の取り分、ゼロにしか思えないけど…」 「なんの権利が生じるんだよ!? あ~もういい…『花・咲・川、ぴょん!』でやるぞ」 「初めからそう言えばいいのに…。『ぴょん』は説明しなくていいの?」 「うさぎが好きだからだろ?」 「うん」 「清々しいほど、ゲームの内容とは関係ないよね」 「うふふ…。おたえちゃんらしいよね」 「ああ、まったくだ……」 返信を閉じる 3 名前:匿名スタッフさん 2020/07/09 21:40:56.42 ID:hY2ZhY2R 「今度こそ待ったなしだからね。花・咲・川、ぴょん! 千聖先輩!」 「白鷺先輩!」 「え、引き分け?」 「一瞬のジャッジが難しいね」 「声をかけるおたえちゃんがめ~っちゃ早口だよ…」 「有咲やるね、初めてとは思えない」 「お前もな」 「花・咲・川、ぴょん! 私!」 「私!」 「えっと…有咲>おたえ、だから…有咲の勝ち?」 「やっぱり、わかりづらいよ…」 「ハァハァ…有咲やるね、良い試合だったよ」 「ま、ざっとこんなものかな!」 「有咲ちゃん、嬉しそうだね…」 「やってみてわかっただろ? このゲームの欠陥は… 1.掛け声からコールまでを一呼吸で行わなければならないので『手』を言うのが苦しい。 片方のプレイヤーが不利。 2.『手』を表す言葉が人間関係によってまちまちで判定がつけづらい。 3.『手』の優劣の関係を知ってるプレイヤーが限られる。 他にもあるけど、総じてゲームの進行も苦しいし、決着の判定も難しい。 気軽にできるゲームとはいいづらいから、当然流行らないな」 「……」ガーン 「おたえちゃん、元気出して…。私は面白いと思ったよ」 「仲間内のゲームとしては良いかしれないけどね…」 「このまま終わらせるにはもったいないよ…。う~ん…」 返信を閉じる 4 名前:匿名スタッフさん 2020/07/10 09:56:52.36 ID:hY2ZhY2R 「そうだ!声を出すのが難しいなら、『手』を見ればわかるようにすればいいんだよ!」 「見ればわかる…ポーズを取るとか?」 「そうだよ! 『手』の人物が良くする仕草を真似するとか、ジェスチャーとか!」 「例えば、こう?」エアギター 「おたえちゃん!」 「そうそう! こういうのもやるよね!」ハムハム 「餌を食べるオッちゃんを真似するおたえ!」 「私、そんなにうさぎの真似してるかな?」 「してる、してる」 「有咲ちゃんはこれかな」ポロロン 「演奏しているときの有咲、キレイだしカッコいいよね!」 「ばっ!そういうこと言うんじゃねー! でも、ありがと…」 「プレイヤー人口が少ない問題は?」 「そっちはもっとカンタン! 私たちのことを知ってる人が少ないなら、知ってもらえばいいんだよ。 ライブして、たっくさんの人に知ってもらおうよ!」 「素敵な考え~」 「私が困っていたら助けてくれるね。やっぱり私、みんなのことが大好き」 「急にマジメになるなよ、こんなことでさ…」 「有咲、照れてる~」 「うるせー!」 返信を閉じる 5 名前:匿名スタッフさん 2020/07/10 10:06:39.69 ID:hY2ZhY2R 「ところで千聖先輩を表す仕草って、どんなのがあるかな」 「それはもちろん、アレだよ」 「うんと背伸びして胸を張って…」 「目はできるだけ冷ややかに…」 「相手を威圧するようにして…」 「お説教が必要かしら?」 「そうそう、それそれ!」 「似てる、似てる」 「あはははははは!」 「…………は?」 ・ ・・ ・・・ 「中庭で騒いでいたのを白鷺さんに注意しに行ってもらってからというもの、 戸山さんたちの姿が見えませんね」 「彼女たちなら私の紹介で、豪華客船のクルーズに招待していただいたわ。 『限定ジャンケン』っていう素敵なゲーム大会が開催中の、ね…」 (終わり) 返信を閉じる 6 名前:匿名スタッフさん 2020/07/10 10:10:07.33 ID:hY2ZhY2R 大雨で部屋から出られず、こち亀の部長オチを見ていたら思いつきました。 お目汚し失礼しました。 返信を閉じる 7 名前:匿名スタッフさん 2020/07/12 15:31:07.97 ID:yZmNmNjF ざわ…ざわ… 返信を閉じる 8 名前:匿名スタッフさん 2020/07/12 22:44:37.70 ID:2NmQ3NGM 流石に草 おたえ自覚あったんだw 返信を閉じる