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【SS】モカ「夏夜道」

    • 1 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      *ちょっとだけホラーです
      *すぐ終わります

    • 2 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      「バイト思ったより終わるの遅い時間になっちゃったー」

      「もう外も真っ暗だし……」

      ダラダラ

      「それにしてもすっごく暑い〜溶けちゃう〜」

      「神様〜今日も1日頑張ったモカちゃんに祝福を〜」

      ブーッブーッ

      「これは早速ご褒美の予感?」

      『もしもしモカ?』

      「違うよ?」

      『あれ?ごめん間違い電話……ってなるかい!』

      「バレた〜?」

    • 3 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      『バレるも何もモカのスマホにかけてるんだからそうでしょ!』

      「それで何の用?」

      『さっき「自宅でも簡単に作れるアイスのレシピ」を見てアイスを作ったんだ!もしよかったらどう?』

      「いいね〜。ちょうど冷たいものが食べたいなって思ってたところなんだ〜」

      『それじゃあ、待ってるねモカ!』

      『あ、そうそう。今晩は所々にわか雨って予報で言ってたから降る前に早く来た方がいいかも?』

      「りょうかーい」

      「あっ、ちょっと待って〜。お願いがあるんだけど」

      『えっ、なになに?』

      「アイスだけじゃなくて部屋もキンキンにしといてね〜」

      『はいはい、冷やしとくね!それじゃっ』

      ピッ

      「やっぱり持つべきものはアイスをくれる幼なじみだね〜」

      「ここからだとひーちゃんちは……こっちかな?」

      スタスタ

      「早く行かないとアイスの前にモカちゃんが溶けちゃうよー」

      スタスタスタ

      (まあ10分もあれば着くかな)

      「待っててね〜モカちゃんのアイス〜」

    • 4 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      〜10分後〜

      すたすた

      (おかしい。もうとっくについてるはずなのに)

      (道もあってると思うんだけどな……あれ)

      「ここ……どこ?」

      (いつの間にか迷ったのかな?ここら辺の道は知り尽くしてるんだけど…)

      「こんな道あったっけ?」

      (それに……なんだか空気が重い)

      じわっ

      (背中にたっぷりかいた汗は暑さのせい?……それとも……)

      「とにかく急いだほうがよさそう」

      たったったっ

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    • 5 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      〜5分後〜

      「はぁっ……はぁっ……!」

      たったったったっ

      (後ろに何もいないのに、何かに、追われているような)

      たったったったっ

      (このまま、ここにいたら、すごく、まずい気がする)

      「はぁっ……っ……!」

      たったったったっ

    • 6 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      〜   〜

      (あつくて、あたまが、くらくらしてきた)

      たったったったっ

      (あたしのしってる、このあたりのみちとは、にているようでぜんぜんちがうし)

      たったったったっ

      (いくらすすんでも、ずっとおなじけしきで、どれぐらいはしったのかもわからない)

      たったったったっ

      「はぁっ……っ……っ!

      もうあきらめたほうがいいのかな

    • 7 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      もうどこににげていいのかもわからないし

      なにより、あたしもうつかれちゃったなぁ

      あぁ、なにかがすぐそばにまできたみたい

      ごめん、ひーちゃんせっかくつくってくれたあいす

      たべられそうにないや

    • 8 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      ぽつ

      「?」

      ぽつっぽつっ

      「これは……」

      ポツッポツッポツッ

      「雨?」

    • 9 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      ザァァァァァァ

      「うわっ、すっごく降ってきた」

      「そういえばひーちゃん……」

      『あ、そうそう。今晩は所々にわか雨って予報で言ってたから降る前に早く来た方がいいかも?』

      「って言ってたような……あっ」

      (そういえば、さっきの変な気配が消えたような?)

      「もしかして、あたし助かった?」

    • 10 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      ザァァァァァァ

      (ここは……うん。見たことある道だ)

      「間一髪ってところでしたな〜……はっくしょん!」

      「うぅ〜これ以上いい女になる前に、ひーちゃんちに行かないとー」

      スタスタスタ

    • 11 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      ひーちゃんの家

      ピンポーン

      「開けて〜」

      ドタバタドタ

      「?」

      バタン

      「モカっ!!」

      「わっ」

      「もうっ!電話してから全然来ないから心配したんだから!!って!」

      「モカびしょびしょ……!」

      「はやくうちのお風呂に入って、体温めた方がいいよ!!風邪引いちゃう前に!」

      グイッ

      「あ〜れ〜」

    • 12 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      〜お風呂後〜

      「ふぅ……いいお湯でした」

      「もぉ〜モカが早く来なかったせいで、お姉ちゃんに怒られちゃったんだよ!?」

      「それ、あたしのせいじゃなくな〜い?」

      「ううん、モカのせいだよ!モカが部屋を冷やしてといてって言うから、部屋をガンガン冷やしてたら…」

      「お風呂から出てきたお姉ちゃんが、冷やしすぎだ馬鹿って……」

      「それは……すまん」

      「それでモカはどうしたの?もしかして道に迷っちゃった?」

      「……」

      「まぁ、そんなとこ?」

      (言わなくていいことも……あるよね?)

      「ふーん?珍しいね〜」

      「あっ、そうだ忘れてた!アイスだよアイス!」

      「今持ってくるね!」

    • 13 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      「じゃじゃーん!どう?私が作ったんだ!」

      「お〜、なかなかよさそうじゃん?」

      「私もモカが来るまで食べるの待ってたんだ〜!」

      「ひーちゃんは優しいなぁ〜」

      「でしょ〜?もっとほめて!」

      「褒めてる間にアイスが溶けちゃうだろうから、食べ終わってからねー」

      「もうっ、モカってば調子いいんだから…」

      「いたただきま〜す!」

    • 14 名前:匿名スタッフさん ID:xZGM2NTc

      おしまい

      夏の夜の空気ってなんかいつもと違う感じしますよね
      昼間と同じ道でも、夜だと違うように感じます

    • 15 名前:匿名スタッフさん ID:3ZDg1ZDk

      乙彼様でした
      遅くなった塾の帰り道とか、海外で間違えてスラム街に入ったときに「空気がなんか違う」って感じたのを思い出しました(隙自)

      6人目のイベで「みんながいたから怖くなかった云々」と言ってたのと対照に、独りでいるときのメンタルよわよわなモカの感じが良かったです

    • 16 名前:瀬田薫(?) ID:wNGQxNjQ

      モカちゃんのSSじゃないか〜、おつ〜

    • 17 名前:匿名スタッフさん ID:1NDEyMmE

      何気ない日常に潜む不気味さが際立ってて面白かったです!このくらいの長さのSSも読みやすくていいですねー