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【SS】花咲川の怒れる12人の少女【安価】

    • 1 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      タイトルを見ると気づくかもしれませんが、このssはかの名作『12人の怒れる男』と三谷幸喜監督の『12人の優しい日本人』のパロディです。花女にいるのは12人くらいだったかなーと思って書き始めました。実際には14人ですが。
      陪審員制度とかよくわかっていないところもありますが、どうかご寛恕ください。
      安価もとる予定ですが頻度は少ないと思います。

    • 2 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      登場人物
      陪審員1番 白金燐子
      陪審員2番 氷川紗夜
      陪審員3番 丸山彩
      陪審員4番 白鷺千聖
      陪審員5番 若宮イヴ
      陪審員6番 戸山香澄
      陪審員7番 花園たえ
      陪審員8番 牛込りみ
      陪審員9番 山吹沙綾
      陪審員10番 市ヶ谷有咲
      陪審員11番 奥沢美咲
      陪審員12番 松原花音
      守衛 北沢はぐみ
      守衛 弦巻こころ

    • 3 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      ──花咲川巡回裁判所、その一室にて──


      密室の中で12人の少女たちが縦長の机の周りに座っている


      「────それでは……これから評決を決めるために……被告人が有罪か無罪か決めるために……話し合いを始めたいと思います……進行は……この私、白金燐子が……務めさせていただきます……」
      「燐子先輩頑張ってください!」
      「あ……ありがとうございます」
      「……ただ、話し合いって言っても、もうこれ、わかりきってませんか?」
      「? 奥沢さん、わかりきっている、とはどういうことでしょうか?」
      「いや……だって、あれだけ証拠がそろってたらもう有罪で決まりなんじゃないかなあと思いまして……」
      「市ヶ谷さんもそう思いますよね?」
      「ええっ! ここで私に振るか?! っ、あっすみません……そうですね、確かに法廷で提示された証拠や検察官の言い分を聞く限りでは、有罪の可能性が高そうですね……」
      「ですよね。ここにいる人たちもみんなそう思っているんじゃないですか」


      奥沢、席から立ち上がり、皆を見まわす

    • 4 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「紗夜先輩もそうですよね」
      「っ……ええ」
      「燐子先輩も」
      「わ、わたしは……はい……恐らく有罪ではと……」
      「他の皆さんは?」
      「……まあ、私もそう思っているけれど……」
      「思い返してみると、被告人の弁護士自体も無罪を訴えかける声になんとなく自信がなかったような気がするしね」
      「……仕方ないけど、有罪かな……私も……」
      「そうだよね……」
      「……」
      「無罪、とは言えないですね……」
      「有罪だね」
      「うーん……有罪なんて言いたくないけど……有罪かな……」

    • 5 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「皆も有罪だと思っているようですし、早速評決をとっちゃいますか?」
      「ミサキさん、いくらなんでもそれは、はやすぎるんじゃないでしょうか」
      「そうはいっても……明らかなことについてわざわざ長時間話すっていうのも、つらくないですか」
      「それに、皆さん、いろいろと用事があって忙しいでしょう。あたしも早めにこの会議を終わらせて、家で待ってる妹の面倒を見てあげたいんです。ほかの人たちもそうじゃありません?」
      「あー、そういえば私も早く家にかえってお店の手伝いをしたいかな」
      「私もオッちゃんの世話をしてあげなきゃ」
      「私も盆栽の水やりが……」
      「そういうことですし、いそいで決を採りましょう」
      「有罪だと思う人は手をあげてもらっていいですか?」
      「あ……あの……評決は……紙に書いて……匿名で投票を……」
      「そうですよ、奥沢さん。皆が一人一枚紙に書いて、それを投票する。そう決まっています」
      「でも、紙に書く必要はなくなったんじゃないですか?」
      「どうしてですか、花園さん?」
      「みんな、もう自分の意見が有罪か無罪か言ったわけですから、わざわざ紙に書く必要はないんじゃないかなー、と」
      「ここは柔軟になりましょうよ。紗夜先輩」
      「……白金さん。どうしますか」
      「そう……ですね……皆さんがそれでいいなら……いいと思います」
      「……そうですか。では白金さん、決を採ってください」
      「はい……それでは……被告人が有罪だと考える方は手を挙げてください……」


      手をあげる陪審員の少女たち

    • 6 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「手をあげた人数は……」
      「全員あげているんですから12じゃないですか」
      「一応……数えて置かないと……いけませんので……」
      「1……2、3……4、5,6,7……8、9、10……そしてわたしをいれて……11……」
      「あれ、一人足りない……? 有咲、どういうこと?」
      「え、お前それは当然……」
      「手をあげてないのは……」
      「カノンさん……ですね」
      「あの……花音さん、どうしたんですか? 手をあげるように言われてますよ」
      「……」
      「……これでいいんだよ、美咲ちゃん」
      白金「あ、あの……」
      「燐子ちゃん、続きをお願い」
      「は……はい……被告人を無罪とお考えの方は手をあげてください……」


      花音、一人手をあげる

    • 7 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「……」
      「1……結果は有罪11……無罪1となりました……評決は……全員一致で決めることになっていますので……もう一度話し合いをしてから、評決をとりなおしたいと……思います……」
      「ちょっと、どうしたんですか花音さん!」
      「ごめんね、美咲ちゃん……でも、私、有罪だって確信が持てなくて……」
      「そんな……あんなに証拠も証言もあるじゃないですか」
      「確かに証拠も証言もおおかったよ……だけど……だけど、どれも決定的なものじゃなかったよね」
      「……私もその点に関しては引っかかっていたわ……」
      「千聖先輩まで……」
      「けれど、どれも決定的ではないといってもあれほど多くの証言が出てくるということそれ自体が、被告人が有罪であることを示していると私は思うわ」
      「千聖ちゃん……実は私も有罪かもしれないって思ってるよ……」
      「なら……」
      「でも、だからこそちゃんと話し合って決めるべきだと思うの。話し合いを始める前から全員が有罪だと決めつけてたら、なんのための陪審員制が分からなくなるんじゃないかな」

    • 8 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「それもそうだよな……」
      「カノンさんの言う通りです! 安易に有罪だと決めつけない、これぞブシドーです。私としたことが先入観にとらわれたまま有罪だと思っていました。まったく情けないです……」
      「だから、みんな一度腰を落ち着けて……一から話し合いませんか。陪審員としての役割を果たすために。何よりも……真実のために」
      「……花音さんがそこまで言うなら……仕方ないです」
      「有咲ぁ、さーやぁ、一体有罪と無罪どっちなんだろう。分からなくなってきたよ~」
      「いや、だからそれをこれから決めるんだろーが」
      「あはは、これは長くなりそうかも……」
      「一から話し合いをすることに皆さん納得したのでしたら、早速始めましょう。時間は有限ですから」
      「それでは、進行役の白金さんよろしくお願いします」
      「は、はい……そういうことで……まず、本裁判……>>10対>>11裁判における事件の概要をおさらいしたいと思います……」


      被告人>>10 原告人>>11 
      犯人がしでかしたこと(別に現実の犯罪でなくてもかまいません)>>13

    • 9 名前:匿名スタッフさん ID:4MmExZmU

      おぉー!12人の~好きなので期待です!

    • 10 名前:匿名スタッフさん ID:mNjYxMWI

      リサ

    • 11 名前:匿名スタッフさん ID:wNGIzYWE

      ひまり

    • 12 名前:匿名スタッフさん ID:mNjYxMWI

      加速

    • 13 名前:匿名スタッフさん ID:5OWM1OWM

      脱法****(クッキー)所持疑惑

    • 14 名前:匿名スタッフさん ID:5OWM1OWM

      >>13
      drugってだめなのか……。

    • 15 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「は、はい……そういうことで……まず、本裁判……今井リサ事件における事件の概要をおさらいしたいと思います……」

      「事の始まりは4月1日……被告である今井さんは自宅において、花咲川ではその中毒性から違法とされているクッキーを20個製造……そして、その日のうちに5つを自ら接種し残りの15個を小袋にいれて保存しました……」

      「翌日……4月2日に今井さんは小袋に入れた15個のクッキーを携え、羽沢珈琲店へコーヒーを飲みに行きました……羽沢珈琲店に到着した今井さんは店内で偶然にも知り合いである上原さんに会って……一緒の席でコーヒーを飲むことになったそうです……」

      「そして二人でコーヒーを飲んでいる最中……今井さんは、”いいものがあるから一緒に食べない? ”、といった趣旨のことを上原さんに言った後……カバンの中からクッキーの入った小袋を取り出した……」

    • 16 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「今井さんは小袋を上原ひまりにさしだし、中のものを食べるようにすすめました……小袋を受け取り中を確認した上原さんは、入っているのが法律によって禁止されているクッキーであることに気づき驚いたとか……」

      「そこで上原さんが今井さんに対して、”これはクッキーじゃないのか”と尋ねたところ……今井さんは、”これはクッキーじゃなくてビスケットだから大丈夫だよ”、といった趣旨のことを答えました……この答えに安心した上原さんは小袋の中身を被告と分け合い食べました……」

      「ただ……そのときには上原さんは何の異常も感じなかったらしいのですが……クッキーを食べ終えたあと……今井さんと別れて上原さんが所属するガールズバンドグループの練習に参加したときから、上原さんはもういちどあのビスケットを食べたいと思いはじめたそうです……」
      「その気持ちは時間がたつにつれて大きくなっていき……バンド練習が終わるころには上原さんはビスケットのことしか考えられず、ひたすらにうわ言をつぶやいていたようです……そののち上原さんは帰宅途中において、”もう耐えられない! ”と叫んで路上に転倒……倒れた上原さんは痙攣していたとか……」

      「その尋常じゃない様子に驚いたバンドメンバーの青葉さんが救急車を呼んで、その場はことなきをえたそうです……」

    • 17 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「ですが……病院に運ばれた上原さんからは強いクッキー陽性反応が検出され……一連の上原さんの症状はクッキー中毒によるものと判明……」

      「そのことを受けて、上原さんは警察の取り調べをうけることになり……その取り調べでの供述から今井さんにクッキーの不法所持の疑いがかかり、今井さんは警察から捜査を受けることに……」

      「警察の捜査の結果、今井さんの自宅からクッキーのこぼれカス、クッキーのレシピ、および原材料が見つかり……4月6日、今井さんはクッキー取締法違反の疑いで逮捕されました……」

      「おおよそこんなところでしょうか……」

      「白金さん、ありがとうございました。話の内容は私がとっていたメモとも相違ありません」

    • 18 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「では、事件の概要も分かったことですし、話し合いに入りますか」

      「あっ、紗夜ちゃん、ちょっといいかな」

      「どうかしましたか、丸山さん? 」

      「ちょっと気になったんだけど……もし、リサちゃん有罪になったら、刑罰はどれくらいになるのかな……?」

      「そうですね……くわしいことは分かりませんが、今井さんがしたのはクッキーの製造、所持、使用、譲渡……営利目的ではないだろうとされているとはいえ、懲役10年はかたいでしょうね。さらにこれにクッキーによる上原さんに対する傷害罪も加味するともっと長くなるでしょう」

      「10年以上……そんなに……」

      「そのうえ今井さんは逮捕されてから一貫して無罪を主張しています……このことが判事に反省の色なしと捉えられてしまえば……執行猶予もつかないでしょうね」

    • 19 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「そういえばリサさん、法廷ではずっと ”それでもアタシはやってない” って言ってましたね……」
      「有罪だとしても10年以上の懲役は長すぎるよ! リサさんのためになんとかならないかなぁ」

      「香澄ちゃん、まだリサちゃんの有罪が決まったわけじゃ……」

      「それに香澄、量刑は判事さんの決めることで私たちの決めることじゃない」

      「そうですよ戸山さん。私たち陪審員の役目はあくまで有罪か有罪じゃないかを決めることです」

      「有咲、それに紗夜先輩……そうですよね……」

      「えーと、皆さん……話し合い始めません?」

    • 20 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「っ……そうでした……しかし、話し合いといってもどのような順番で始めましょうか……」

      「陪審員の番号順でいいんじゃないですか」

      「そうですね……それでは、皆さん……陪審員の番号順に自分の考えを話すということでお願いします……」

      「それでは、陪審員一番の私から始めたいと思います……私は、今井さんは有罪の可能性が高いんじゃないかと思っています……というのは>>23」


      燐子が今井リサを有罪と考える理由は?

      あと、ちょっと変かなと思うところがあったので、ひまりは原告ではなく被害者、事件の名前は今井リサ事件に修正します。
      混乱させてしまってすみません。

    • 21 名前:匿名スタッフさん ID:mZmMyNGI

      エイプリルフールのクッキー衆思い出して笑った
      加速

    • 22 名前:匿名スタッフさん ID:kYmNiYTU

    • 23 名前:匿名スタッフさん ID:mNjYxMWI

      クッキーもビスケットも同じだから

    • 24 名前:匿名スタッフさん ID:0YzdmZTM

      面白い!リサ姉のクッキーはそんなにもスゴいのかw

    • 25 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「それでは、陪審員一番の私から始めたいと思います……私は、今井さんは有罪の可能性が高いんじゃないかと思っています……というのは……クッキーもビスケットも同じだから……です」

      「クッキーとビスケットが同じ?」

      「はい……もともとクッキーとビスケットは同じような焼き菓子を意味する言葉でした……クッキーがアメリカから入ってきて……ビスケットはイギリスから入ってきたという違いはありますが……」

      「……一応、この花咲川では糖分と脂肪分が40%未満のものをビスケット……糖分と脂肪分が40%以上のものをクッキーと定めています……ただ、クッキー取締法ではどちらも規制されています……」

      「まあ、それも当然でしょうね」

    • 26 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「そこで、思い出してほしいのですが……上原さんに ”これはクッキーではないのか”と質問されたとき、今井さんは ”ビスケットだから大丈夫” と答えました……」

      「これはもう、自白と変わらないのではないでしょうか……クッキー取締法でクッキー、ビスケットの両方が取り締まりの対象となっている以上……今井さんが作ったものがビスケットだとしても有罪に変わりはないはずだと……わたしは思います」

      「以上が……わたしの考えです……」

      「リサさんは語るに落ちたってわけですね」

      「これ、どう考えてもリサさん有罪じゃねーか……」

      「やっぱりそうだよね、市ヶ谷さん!」

      「えっ、ああ……うん……」

    • 27 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「だけどリサちゃんは、そもそもクッキーもビスケットも作ってないって取り調べで言ってたんだよね」

      「はい、そうですね。私がトライアル中にとったメモにもそのように書いてあります」

      「ヒマリさんには ”ビスケットだから大丈夫” と言っているのに、取り調べでは ”ビスケットを作っていない” と言っている……どういうことでしょうか?」

      「リサさんが嘘をついてる……ってことなのかな……?」

      「リサさんがビスケットもクッキーも作ってないなら、リサさんはひまりちゃんになにを渡したんだろう?」

      「弁護士さんは、リサさんはひまりに小袋に入ったビスコを渡したって言ってたね」

      「ていうか香澄、トライアル中に聞いてなかったのか?」

      「あははー、ごめん有咲」

    • 28 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「ところで、どうしてビスケットはだめでビスコは大丈夫なんだっけ?」

      「はあー……香澄、お前なあ……」

      「たしか、ビスコはビスケット菓子だけれど、きちんと花咲川行政から許可をもらったうえで、健康被害が出ないように細心の注意を払って製造しているからでしたっけ」

      「その通りです。さらにいえばビスコには乳酸菌が含まれており、とても体にいいですからね」

      「リサちゃんの言い分を信じるなら、リサちゃんはクッキーもビスケットも作っていなくて、ひまりちゃんに渡した小袋に入ってたのは市販のビスコ。 ”ビスケットだから大丈夫” という言葉は、実際には ”ビスコだから大丈夫” ということばの聞き間違い……ってことになるね」

      「そんな小学生の言い訳みたいな……」

    • 29 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI

      「そろそろ、私の考えを話してもいいでしょうか?」

      「そういえば、紗夜ちゃんの陪審員番号は2番だったね」

      「はい。そういうことで、私の意見を言わせてもらえば、やはり今井さんは有罪と言わざるを得ません。というのは>>31」


      紗夜がリサを有罪と考えるのはなぜ?

    • 30 名前:匿名スタッフさん ID:mZjZiODQ

      加速で

    • 31 名前:匿名スタッフさん ID:lOTE3NzE

      作り方を直接聞いてしまった