「厳しい冬の寒さの中にも、春の訪れを感じることのできる季節となりました」
「ホントに始めたし……まあいいけど」
「本日、大雪の中この花咲川女子学園……」
「待て待て待て! おかしいだろ! なんで大雪が降ってんだよ!」
「その日は厳しい冬の方で」
「わかんねーだろそれは! それは当日考えろよ!」
「そうかな? えー この花咲川女子学園卒業式を迎えられた皆さん、ご卒業おめでとうございます」
「そうそう」
「過去の思い出を振り返ってみると、いつも先輩達に助けられたことに気づきます」
「まあそういう話は大切だな」
「お弁当を忘れた私に、そっとハンバーグをくれたこと」
「うん?」
「運動会の日にお弁当を忘れた私にそっとハンバーグをくれたこと」
「うん???」
「文化祭の日にお弁当を忘れた私に…」
「いやもっと全体的な話をしろよ! あとお弁当忘れすぎ!」
「そんなこんながあり…」
「そんなこんなて! 適当すぎるだろ!」
「私たちはこの花咲川女子学園に入学しました」
「中等部の時の話だったのかよ!」
「有咲、私も流石に高校生にもなってお弁当忘れないよ?」
「知らねーよ! 確かにそんなことなかったよなと思ったけど!」