とある国に住むごく普通の女の子、友希那は買い物をする為に近くのやまぶきベーカリーまで歩いていました。
「早く行かないと売り切れちゃうわ…」
そう言いながら歩を早めました。やまぶきベーカリーは人気があり、いつもパンを買い占める迷惑な客がいるので友希那は開店前から家を出ました。
やまぶきベーカリーの近くには巨大で頑丈な門があり、門の両サイドには重装備をした門番がいてその門の奥には大きな城が立っていました。
友希那が丁度その門の前を通りかかった所でした。
「な、何をするんだ!?」
門の奥から女の子の声が響きました。
「門の奥で何かあったのかしら?でも一般人である私が何とか出来る訳でもなさそうだし…」
友希那がどうするべきか考えているところ、激しい爆発音がなりました。
バコォォォォォォンンン!!!!
「きゃっ!何が起こってるのよ…」
そう言いながら友希那が門の方に目を向けると重装備の門番が数メートルも離れた場所で横たわっていました。
「へっへ〜ん、ここの門番って弱すぎじゃない?でも強すぎたらあたしが倒されちゃうしまあいっか☆」
同じ歳ぐらいの女の子がドレスを着た女の子をお姫様抱っこしています。
「ちょっと…あの女の子って薫姫!?」
思わず大声を出した時でした。水色の髪の女の子が友希那の方を見てこう言いました。
「あ〜一般人さんかな?あたしは日菜☆悪いけどこのお姫様は貰うよ!返して欲しかったらこっちの城まで乗り込んできてね☆」
そこまで言うと日菜は魔法の杖を突き刺しました。
杖から白い煙がもくもくと沸き上がり、暫くすると姿は消えていました。
「このまま薫姫の身に何かあったら私は姫を見殺しにした罪で処刑されてしまうわ!でもどうしたら…」
やまぶきベーカリーがすぐそこにあるにも関わらず友希那は地面に座り込み唸っていました。
すると国王>>11が粉々になった門を越えて友希那の傍まで来ました。