「ええ、それでは…ん?」
「ちょ、ちょっと待ってください」
「なあに?」
「先ほど困っていた様子だったでは無いですか、その訳を聞かせて下さい」
「あっ。うん。そういえば!はぐみのソフトボールチームのレギュラーに欠員が出ちゃって、次の試合どうしようか悩んでたんだ」
「それですよ!そういった事に力になるのがこの私の使命!」
「なんで?」
「え、欠員が出て困っているのではないのですか?私が穴埋めとして出場すれば…」
「ダメだよ!」
「えっ」
「確かに、おきつね仮面さんが入ってくれれば頼もしいよ…」
「ならば私が…」
「でも控えの子にとってこれはチャンスなんだよ」
「……」
「戦力的には確かに困ってるけど、はぐみは控えの子に出て貰うべきだと思う」
「……」
「あの…すいませんでした…」
「ううん。おきつね仮面さんが来てくれて、はぐみ、うれしかったよ!」
「…そうだ!試合に出て貰うのははぐみ反対だけど、代わりに出場する子の特訓に付き合ってあげてよ!」
「!」
「はい!」
「ほら、あの子だよ、あの、隅っこで素振りしてる子!」
「おーい!」
―――試合はその子のおきつね打法によるヒットが決勝点となり見事に勝利した